ヨウさん(b62325)と

蛍狩りとは風流な夏の宵ですこと
照明のない沢のほとりを歩くのに、提灯では心許ない気がしておりましたが…
目が慣れると、こんなに温かい光もありませんわね
沢では提灯を少し離したところに置いて
暗闇の中、蛍のささやかな光の軌跡を楽しみ

近くを飛ぶ蛍がいたら、そっと手の中に閉じ込めてみます
…蛍は今まさに、命懸けで瞬いているのですね
ヨウさんと会話を交わし、静かに放します

「蛍火は 熱なき光と 言うけれど 燃やす命の 意気や凛々しき」

蛍を哀れに思うことはありません、きっと私たちも同じですわ
…同じように命を燃やしているのです

今日の記念に、持参した筆で提灯に歌を記し
扇さまも一首如何ですか？

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